初めてのV:tR体験記

シナリオを詰めること、その1

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同日、昼

 今回はシナリオを見ながら読み進めてほしい。
 シナリオ「Ties that Bind」(別ウィンドウで開きます)

 シナリオを見た瞬間、絶句した。「なんとなく一緒に生きていこうという決断をする」「性格:詩的精神に満ちている愚者」。これ、ストーリーテリングできるのか……。だがしかし、だからこそ遣り甲斐があるというもの。この「できるのかできないのか、ぎりぎり分からないくらい」というのが、モチベーション維持の点で、後々まで僕を助けてくれた。ちなみに、言葉を失い掛けたものの何とか堪えた物は、その数倍ある。だが自分でシナリオを作っている暇は無い。これでいくしか無いのだ。

 coyoteD20 氏と話して、問題点と、するべきことを整理する。「カマリリャ」というのは、旧作『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』での最大派閥で、『V:tR』ではローマ時代に滅びた巨大組織、という設定らしい。勿論「旧作との別離」がこのシナリオの隠れたテーマとなっている故の選択である。と、思う、多分。PCはデモクロのそれを使うということなので、これについては安心。以下問題点等。

  1. PC3と4は公子と関係があるから、公子に存在感が欲しい。
  2. ヴェントちゃんの言う内容(「旧版とは違うんだル〜」ということ)の具体例を作ること。
  3. PC2はプレイできなさそう。思い出の払拭の為に破壊しに来る、というつまらないことに異常に拘る人を、素直にロールプレイしてくれるだろうか?
  4. 盟約が出てこない。前作からの分かり易い変更点なのに。
 こんな所だろうか。解決策はこんな感じ。
  1. ニューオーリンズの公子ビダル(ルールブックに載っている)に、こちらの都合のいいように手を加える。
  2. キーワードはリストアップしてみたが、この段階ではまだ、セリフにはなり切らない。
  3. PC2のプレイヤーに、「ダイスを振るとその場で負の思い出と感情が決まる表」を作って渡し、バランスを取る為に、他のPCにも同じくらいの設定を付ける。これの詳細はこちら
  4. 僕は初めてのSTだし、プレイヤーも一度にたくさんの要素があると大変だろう。というわけで盟約はノータッチのまま。

 話し合いが大まかに落ちついた後は一人作業。夜 coyoteD20 氏ともう一度話し、それから僕らのSTを始めとする、たくさんの WoD 者からアドバイスを貰う。認識を改めさせられることも幾つかあり、非常に感謝する。

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