wod-jpまとめサイト開催のブラッドライン・コンテストへの投稿作です。責任取って、一度くらいはセッションに出すべきかなあ。(「ブラッドライン」というのは、「血脈」のことです。)
二百年ほど前、蝦夷と呼ばれる地に一人の血族が降り立った。その者の名は早くも失われているが、彼/彼女の子孫が伝えるところによると、何時とも知れない未来から来たそうだ。そんな者に氏族を問うのは愚かなことかもしれないが、世界中の血族の血筋に詳しい者によれば、メケトとは微かに縁がありそうとか。彼等が本当に未来から来たと信じるのは本人達くらいのものだが、独自性を持ったブラッドラインとして扱うのに異論のある者は無い。
アヤカシの行動には倦怠、疲れ、退屈、支配、自己矛盾、生への執着、繰り返し等がよく見られ、それ故にディーヴァとの関連も指摘される。彼等の根をメケトとするのは主に訓えの近縁性によるようだ。
彼等は、我々の住む世界と重なるようにして「アストラル界」なる異世界があると主張する。自分達は実際にそこへ渡り、旅することができると言うのだ。
メケト氏族
《先覚》、《隠惑》、《支配》、《霧散/Disappear》(独自訓え)
・ | アストラル知覚 | 物質界にいる時に、アストラル界の様子を覗き見る。 |
・・ | アストラル渡り | アストラル界に渡ったり、アストラル界から戻って来る。これは自身のみに効果があり、衣服や持ち物は渡れない。 |
・・・ | 負傷投射 | 一時的に負傷をアストラル界に“投げる”。後に返ってくる。負傷の“エネルギー”が増していることもある。 |
・・・・ | 他人の経験 | アストラル界を漂う“他人の経験したこと”を一時的に自分の物とし、それに伴う技能を得る。ルール上は、経験点が手に入る。 |
・・・・・ | 雲散霧消 | 瞬時にアストラル界に渡り、その際に負傷段階を全て回復する。これは誰にも邪魔できない。 |
アヤカシはどういうわけか秘密や約束を守ることができない。それを彼等は倦怠、疲れ、退屈の裏返しと説明するが、彼等以外にそのことを理解できる者はいない。
ええと……はい、そうです、『トーキョーN◎VA』のパロディです。あとは作成時期から察してください。血脈の弱点は『N◎VA』を知らないとさっぱり分からないものになっちゃいました。反省。
くだらない所でうだうだと悩んでいて《霧散》の詳細を考える時間が無くなっちゃいました。機会があれば、作るかも?
《霧散》や弱点は、もう少し説明をでっち上げることもできたんですが、その辺の隙間を埋めるのはプレイヤーに委ねるのが新しいワールド・オブ・ダークネスのスタイルかな、と思ってスカスカにしてあります。
2005年4月30日作成
2007年1月4日追記
『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』日本語版の発売に伴い、用語をそちらに合わせました。