北大植物園の怪

始めに

 s2 が初めて『ワーウルフ:ザ・フォーセイクン』のストーリーテラーを務めた時のセッションレポートを書こうかと思ったのですが……ハンドアウトとキャラクター紹介、それからその時の日記を紹介して終わりにします。もしかしたら後日、詳細なレポートを書くかもしれませんが、期待しないでください。
 日記はこちらです:えすにズムの坩堝。初めてということでチュートリアルを意識してシナリオを作ってみました。

ハンドアウト

 まずは基本的な世界設定やシステムのコンセプトを説明してから、キャラクター創造をしつつ遅刻しなかったプレイヤー二人にハンドアウトを選んでもらいました。ここでのハンドアウトというのは一般の意味と違って、キャラクターの立場などをある程度規定して、シナリオから逸脱しなかったり、初めての人をスムーズに誘導する為の事前情報です。

心配
出発点:アサヒカワ
セリフ:「サッポロはもう駄目だ……」
導入:導師に「サッポロにパックがいた筈なのだが、連絡が取れない。心配なので様子を見て来てくれ」と言われる。そのパックのアルファには一度会ったことがある(好感を持った)。「いつもは大学植物園の自然林で会うのだが……そこにいなければあとは分からない」と投げられる。
バリエーション:導師はサッポロをよく思っていないが、一度会ったPCは好感を持っている。導師はサッポロを心底心配しているが、PCは実感が無かったり迷惑に思っている。
疑念
出発点:カムイコタン
セリフ:「それが、ウラサとして、何か意味を持つの?」
導入:最近セイレイとやらの侵攻激しく、北海道随一のパックを持つカムイコタンは荒れ放題である。どうやらそのセイレイ達はサッポロの方から流れて来るようだ。まだ戦力にならないPCは調査に行かされる。
バリエーション:たまたま大学の植物園に来ていて事件に関わる。たまたまサッポロにいて友人あたりに連れ回され植物園に来る。
無知
出発点:サッポロ
セリフ:「○○を取るべきか××を取るべきか、それが問題だ」
導入:《最初の変身》を迎えて以来(一日経っていないかも)家に帰ることもできず、何故だか落ち着く大学の植物園にいる(ワーウルフということすら知らない)。時折いとおしげに遠くの山々を眺めている自分に気付く。そうしているうち、何か自分の「本能」のような物が侵入者の存在を告げたので、近付いていく。何故こんな気持ちになるのだろう?
バリエーション:ワーウルフであることを自覚し、何とか植物園での暮らし方を身に付けたそんな折、侵入者がやって来る。たった今《最初の変身》を迎えた。

 実は「無知」のハンドアウトは取ってほしい人が決まっていました。と言うのも、以前その人相手に『ワールド・オブ・ダークネス』のストーリーテラーをしたことがあって、最後、ワーウルフとしての《最初の変身》を迎えさせて、セッションを終えたことがあるからです。実際にその人の許にこのハンドアウトは渡り、更に、意図を汲んでバリエーションの「たった今《最初の変身》を迎えた」を選んでくれたので嬉しい限り。

キャラクター

 今回のプレイヤー・キャラクターは以下の通り。

真黒 黒介
男/19歳の引き篭もり。【美徳/悪徳】は忍耐/嫉妬、宿月/部族はラーフ(満月)/ハンター・イン・ダークネス。ハンドアウトは「無知」。
起源 戻
男/20代前半のフェンリスの信奉者。【美徳/悪徳】は正義/傲慢。宿月/部族はクホーリス(凸月)/ブラッド・タロン。ハンドアウトは「疑念」。
須藤 恋
女/20歳の文系大学生。【美徳/悪徳】は信仰/貪欲。宿月/部族はイサイア/ボーン・シャドウ。ハンドアウトは「心配」。

オープニング

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