初めてのV:tR体験記

シナリオを詰めること、その2

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 本番二〜三日前

 問題点を洗い出して、態度を決めた所で、再度シナリオを詰める。それ以外の準備もする。該当箇所を読んでプレイヤー・キャラクターを作ったり、特殊なルールを確認したりだ。この辺は作業なので割と簡単に進むのだが、しかし時間が取られてしまう。世界設定とかは、今回のシナリオでは分からなくてもクリティカルにならないので後に回したのだが、しかしクリティカルにならない筈も無く、直前で知り合いに泣き付いた。

教訓:下手な見通しは持たない方がよい。

 世界設定は結局、知人に泣き付いて必要そうな所だけ日本語で説明してもらった。デモクロを作ったマット・マクファーランドの How to Run Vampire: The Requiem(『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』の走らせ方)や、ファンサイトの Character Starter Kit for Camarilla Vampire: the Requiem Games(「カマリリャ・ファンクラブ」の為の『ヴァンパイア:ザ・レクイエム』キャラクターことはじめ)なんかも紹介してもらいながら、プレイヤーにどんな説明をしたらいいかを考える。紹介してくれた僕らのSTには感謝が絶えない。これらで共通して言われていることで「氏族はあまり気にするな」というのがあるのだが、これは当日そのままプレイヤーに伝えさせてもらった。

教訓:氏族はおまけ。

 教訓とは言わないかな?

 テストプレイのことを話した時に、ある人に言われた「s2 はプレイヤーに期待し過ぎ」というのがずっと心に残っていた。それをずっと吟味して、そしてとうとう決断した、「当日は、何もかもぶっちゃけてしまおう」と。つまり、「今回、作成済みキャラクターですが、シナリオに関係無い設定も沢山あります」「話は難しくないし、プレイヤーが何もしなくても進んでしまって、その場合何も残りませんので、プレイヤー・キャラクター同士少し話をした方がいいですよ」「この建物から出たらセッション終了ですんで」といった感じ。

 基本方針はこれで決まったから、あとは作業ばかりだ。そうして当日を迎える。札幌(多分)初の『V:tR』、楽しみでもあり不安でもある。

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