coyoteD20 氏が言うように、確かにPC2は難しそうだ。幾つか案が出る。「大人のゲームと言い含める」「セッション前に膨大な量のテキストを渡す」「ある場所に来た瞬間、思い出の断片を渡す。また別の場所では別の思い出を」など。三つ目は、「これはこういう事情ですか?」などと聞かれ、その答えがシナリオ進行に関係無いと文句が来そうだから却下。最初の案は「シナリオと直接関係は無いですが、ロールプレイの試されるキャラクターです。上級者向けといえるでしょう。でもこれが巧くできる人は、ヴァンパイア向き。喉から手が出るほど欲しい人材です」とプライドを刺激する方向で採用。二つ目も、これなら誰でもロールプレイできるだろう、ということで採用。
しかし、これだとPC2だけが特別扱いになってしまう。どうしたものかしばらく悩むが、結局「他のキャラクターの設定を作って底上げ」という正攻法を取ることにする。PC3と4はどちらも公子と関係があるので、それを使うことにする。だが、単純な敵対関係では面白くない。そこで、互いに相手の悪口を公子から聞いていることにする。PC1は最後まで決まらず、テストプレイに望むことになる。すまん、PC1のプレイヤー。
PC2の3に対する感情が微妙で面白いことにも気付く。しかしプレイヤーを信用できないので、「複雑な感情を持ちますよね。ポジティブでもネガティブでもあって、ないような」と露骨に説明するのがよかろう。(そしてテストプレイではうまく説明できなかった……)
美徳と悪徳を使って『V:tR』を紹介するとともにセッションを盛り上げる、という話も出るが、これはテストプレイでは手が回らなかった……。
上を受けて、結局以下のようになる。
1d10 | 思い出 |
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1〜2 | この廃校に連れ込まれた時のことを思い出した。凄い力だった。自分に力があれば……。あれは誰だったのか、顔を見ておけばよかった。 |
3〜4 | 体から急速に血が抜けて、相手に吸われていく時のことを思い出した。気持ちよかった。何も考えられなかった。その快楽に身を委ねた結果がこれだ。イラつく。 |
5〜6 | 初めて人の血を吸った時のことを思い出した。この場所だった。あの時、自分は、血を旨いと思ってしまった……。 |
7〜8 | 抱擁後、ふらつく足で訪れた場所だ。抱擁時の苦痛が蘇る。気が触れそうだった。 |
9〜0 | 動物の死骸から血を吸った。まずかった。惨めだった。自分の行動におののいた。 |